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チームで守る命──急変時対応の勉強会のレポート

当院では「胃がん・大腸がんで亡くなる人を0にする」と
いうミッションを掲げています。その実現には、日常診療
の安全を支える確かな対応力が欠かせません。今回は、
スタッフが参加した勉強会報告をもとに、まとめてご紹介
します。

講師に福島医科大学病院の救命センター看護師をお迎えし、急変
時の初期対応を学びました。実習では医師1名とスタッフ
4〜5名がチームを組み、患者さんの状態を2〜3秒で判断す
る「第一印象」、2〜3分で全身を確認する「ABCDEFサーベ
イ」、その後のバイタルや病歴の聴取「AMPLE」などを実
践しました。

特に印象的だったのは、ただ観察するだけでなく
「ISBARC」という報告フレームを使って、医師に簡潔かつ
正確に伝える技術です。最初にアセスメントを明示し、指
示を復唱する流れを徹底することで、限られた時間の中で
もチーム全員が共通認識を持てることを体感しました。

クリニックでは検査中の迷走神経反射や呼吸抑制など、急
変につながりやすい事例が起こり得ます。今回の研修を通
じて、パターン化された対応に頼り切るのではなく、「何
が起きているのか」を整理して判断する力の大切さを再確
認しました。

こうした学びは、患者さんの安全を守るだけでなく、スタ
ッフ一人ひとりの専門性を高め、チームとしての信頼感を
築く基盤になります。当院では日々の診療に直結する研修
を重ね、仲間と共に成長し続ける風土を大切にしています。

私たちと一緒に、学びを力に変え、患者さんにとって安心
できる医療をつくっていきませんか。

【文責】理事長秘書 石田君子