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次世代型クリニック見学 in渋谷

2022年11月2日、医師1名と看護師さん2名、医療事務さん2名で渋谷にある「次世代型クリニック」の見学に行きました。

そのときのスタッフからの感想です。

【はじめに】
「スムーズな体験で医療をもっと身近に」がコンセプト、ベンチャー企業が運営するクリニック。

【予約】
LINEのお友達登録をすると、クリニックに関する案内がLINEで通知され、そこから予約ページへ進める流れでした。予約ページでは保険証の画像添付、簡単な個人情報と診療科毎に決まった問診を入力しますが、この問診が医院側がほんとうに聞きたいことに厳選されているようで端的なのが個人的には好きでした。別途クレジットカードの登録がありましたが、これも予約を取ったあとにゆっくりと済ますことができるのもありがたいです。
病院の予約システムというより、日頃利用する通販サイト等のマイページ感覚で登録できたのが良かったです。予約の確認等もLINEで通知が来ます。

【受付、診察】
和風カフェのような雰囲気でおしゃれな内装。受付にて保険証を渡し、「診察室〇番に入ってください」と言われ、診察室にて待機します。医師がノートパソコンを片手に入室し、診察が始まるといった流れでした。
室内はのれんで仕切られた半個室で、待機してる間に他の人の診療内容が少しだけ聞こえます。淡々と細かく質問をされて少し焦りましたが、今後はこうして行きましょうか、という治療方針の提案に関しては丁寧に説明がありました。次回予約が必要であれば、その場で医師が直接取ることもあるようです。受付で預けていた保険証を受け取り、院内の滞在はこれで終了です。スタッフとの関わりが最小限かつ、あっという間に終わりました。
終了後、担当医師から診療の振り返りのようなメッセージが入ります。言われたことを再確認できて良かったです。請求金額の案内もその後で入り、確認できるだけでなくzipファイルでダウンロードも可能でした。

【感想】
当院の患者様からのアンケートにも「システマチック」という文言を時折目にしますが、より洗練されたそれを感じました。LINEやクレジットカード決済が当たり前に日常にあって、こちらに話をさせるというよりは事前回答の問診を元にあらかじめ用意された質問に淡々と答えてクリニックを出る。まさに都会的で、これと全く同じやり方だけをしても仙台では成り立たないんだろうなと思いました。わたしも田舎者なので「さっさと納得して帰らなければならない」ようなプレッシャーを勝手に感じてしまい、初診でこのスピード感は医療事務としては感動するけれど患者としてはついていけないかも、というのが終わった直後の正直な感想でした。そこを解消してくれたのが、診察後のLINEメッセージかもしれません。アフターフォローをしてくれる雰囲気を感じさせてくれて、これは安心するかもと思いました。電話よりもLINEのほうが、その他様々な問い合わせに対するハードルも下がります。個人的にはこの、「システマチック」を無機質に感じさせない工夫が一番唸る点でした。
大都心といえどこのスマートなシステムに「なぜ」を唱えてクレームを入れる方もいるそうです。そういった層は次に繋がらずとも構わないような考え方なのかと思っていましたが、クレジットカード決済以外の手段も今後検討していきたいとおっしゃっていました。一度向いた方向にまっすぐ進むだけでなく、こぼれたものにも目を向けて柔軟に考えを広げていくことが大切なのだなと思いました。
わたしはまだ当院に入職してから1年も経っておらず、完全予約制というものもこちらで初体験でしたので、最先端の仕組みに完全に面食らっています。正直、当院のシステムに充分完成されたものを感じていましたが、まだまだクリニックとして新しくやれることってあるんだなぁと新鮮な気持ちです。